持つべきものは扉が開いた友達(その1)

私が自己愛J男から比較的早い段階で逃げることができたのは、「扉が開いた人」が友達に2人もいたおかげだと思います。他にも、毎日弱音を吐いても励ましてくれる友人たちには救われましたが、それだけでは逃げられなかったか、もっと時間がかかっていたと思います。なので、今苦しんでいる人にはどうか、扉の開いた人に相談してほしいと思っています。

扉が開いた友人その1、meiちゃん。

私が被害に遭う3年前、同じように職場で自己愛男にロックオンされ、恋愛的な意味でも丸1年間付きまとわれ、離れてから完全に心が回復するまではさらに2年くらいかかった友人です。

私は彼女から自己愛性人格障害という言葉を教えてもらえたので、早く扉が開きました。meiちゃんが被害に遭っていた時は、周りに扉が開いている人がいなかったので、自力でその情報にたどり着き、本なども読みまくって、本当に怖い思いをしながら逃げたのだと後から知りました。どれだけ恐怖だったかと思います。

meiちゃんが被害に遭っているときも4、5ヶ月に1度会っていたので、自己愛エピソードはたくさん聞いていました。でもその時の私は扉が開いていないので、「そんな人本当にいるんだね・・・」「早く縁切れるといいね」という感じで、単に「話の通じない、ものすごく嫌な奴」くらいにしか考えていませんでした。当時、私も職場で面倒な男の先輩の嫌がらせターゲットになっていた時期だったので、「私もさー」と同じレベルの悩みくらいに扱っていた気がします(この先輩は自己愛と比べたら屁でもない程度のモラハラ男だったので、また書きたいです)。

会うたびにどんどん痩せていくのが心配でしたが、自己愛のせいだとは思っていませんでした。

扉をこじ開けてくれたmeiちゃん

かなり早い段階で、「J男、自己愛の傾向があるよ」と教えてくれたのも、自己愛の被害を乗り越えたmeiちゃんでした。私が、正式にJ男と契約を交わして働き出してわずか1ヶ月半程度で、積もりに積もったびっくりエピソードを聞いてもらっていた時です。「ねえペグちゃん・・・それ、仕事って言いながらデートみたいなことさせようとしてるじゃん。直接的な言葉は言ってないみたいだけど、完全に恋愛的にロックオンされてるよ。私の時の状況と同じ過ぎる。」「他の話も自己愛っぽいよ。調べてみて。」と言われました。

当時まだ、最初に見せてきた頼もしい感じが本当のJ男だと信じていたかった私は、「恋愛的にロックオンされている」という言葉に一瞬浮かれた感じで納得してしまいました。「あー私のこと気に入っているから、あんなにぐいぐい近付いてきたり、心を許した私の前でだけいろんな人の悪口や不満を言うのかな、それなら謎の行動もちょっとわかるかも」と。(それまでも「なんで彼女や奥さんに頼むようなこと(私服のボタンつけとか)頼んでくるんだろう、私のこと好きなのかな?」と思っては、「いやいや、だったらこんな不愉快になるはずないし」と打ち消すことを繰り返していました。)

なので「そんなにヤバい奴ではないと思うけどなー」という気持ちで調べてみたのですが、J男のびっくり言動にあてはまる情報が溢れていました。「自己愛性人格障害モラハラ夫になりやすい」ともあり、「なぜJ男の奥さんが子供を連れて突然出ていったのか」という謎も解けました。(当時J男は離婚して1年半くらいでした。)

自己愛アリ地獄からも引きずり出してくれた

それでも「私は別に恋愛関係じゃないからこんな被害にはならないだろう」と、逃げる選択をしなかった私は、数ヶ月後には「嫌な思いをしながらも、なぜか離れられない」という、自己愛被害者特有の心理状態に陥っていました。そこから引きずり出してくれたのもmeiちゃんでした。抑うつ症状も出ていて、もう辞めるべきだと頭と体ではわかっているのに、心がそうさせてくれず、ウジウジと

「でもさ、せっかく事務所を任せてくれて、あんな奴でも1人でやってく不安と比べたら頼りになるし、一緒に頑張りたかったんだよね・・・」

とLINEしたときに、普段優しいmeiちゃんがきっぱりと

「ペグちゃん、最初に頼りになると感じた気持ちはわかるけど、絶対に離れるべき。カサンドラ症候群になっちゃうよ。」

と強く返信してきました。その時の私は周囲から

「そこまで言うなら応援する、そんな奴でもわかってくれる日がくるかもしれないし、わかってくれなかったとしても仕事で成果出していければいいじゃん」

という、「J男のおかしさを理解しつつ、離れない選択を励ましてくれる言葉」を求めていた気がします。病的ですね。

ただ、その頃すでに冷静な部分では「私、カサンドラ症候群になりかけてるな」と感じていました。実際にどこか自己愛被害に詳しいメンタル系の病院やカウンセリングはないかと検索もしていました。なので、J男に対して優しさや申し訳なさが浮かんで来た時は、何度もそのLINEを読み返して、

「被害者のmeiちゃんがここまで言うんだもんな」

と思うことで、我に返るようにしていました。

現在のmeiちゃんと私

無事脱出できた後、「meiちゃんが苦しんでる時は、あんなヤバい人間がいるなんて思ってなくて、実際のところは何も理解できてなかったよ、ごめん」と謝りました。meiちゃんは「ありがとう、色々話聞いてくれるだけでも助かってたんだよ」と言ってくれました。

家まで来られるなど、私よりひどい被害に遭っていましたが、今はもう完全に回復して、元気にやっています。未だに、私が聞いていなかったびっくりエピソードを笑い話で教えてくれることもあります。私はまだ完全回復まではしていないので、ついこぼれてしまう恨み言を聴いてくれるmeiちゃんに、本当に励まされています。

私は離れて半年の間に、何度かSNS上で「えぇ?!」っとなるJ男の投稿を見つけてしまっていました。その時は自尊心を取り戻していたので「絶対に文句言ってやる!!」とキレまくっていたのですが、meiちゃんが「連絡取らないほうがいいと思う、そうやって連絡を取るのも相手の思うツボかもしれないし。」と言うので、立ち止まることができました。今はその時連絡を取らなくてよかったと思います。されたことは全然許せないですけど(笑)

自己愛から逃げるには経験者の言葉が不可欠でした

2人目の友達についてはまた別に書きますが、共依存状態になってしまった私が逃げるには「同じような被害にあったことのある人の、励ましながら逃げることを促してくれる言葉」が必要でした。

周りに扉が開いた人がいるという状況はなかなかないと思いますし、このブログがそれと同じ役割ができるとは思っていませんが、どうか今「逃げたくてもなぜか逃げられない」という被害者の人が、扉が開いた人の言葉に触れることができますように。