何だったんだろう。

「何だったんだろう・・・」

これはJ男から離れてから1年間、J男の言動を思い返す度に湧き上がってきた言葉です。今はもう「何だったんだろうな(笑)」という感じになりつつありますが。

J男が本当に自己愛性人格障害だったかどうかは、未だに分かりません。診断を受けたわけではないというのもそうですが、典型的な特徴に当てはまらない部分もあったからです。

特に、自己愛の大きな特徴である「罵倒してくる」というのが当てはまっていませんでした(そのかわり、夜中に私を責めてくる長文メールが送られてきたことは2回ほどありましたが)。私が辞めると決めるにあたっていろいろ罵倒されるのでは・・・とかなり怯えましたが、それもありませんでした。

メール以外で怒りを露わにしてきたことはなく、いつも無表情で、淡々として見えます。むしろ私がミスをすると嬉しそうに「そういうミスを繰り返して覚えていきますからね」と言ってきました。

すごい勢いで攻撃してくるというよりは、何気ない普通の会話の中に突然、不意打ちで鈍器で殴られるような、「え?!」っとなる言葉が出てくることが多かったですね。

もしかして発達障害?謎すぎる言動

異様な怒りをぶつけてこなかったことや、たまに仕事の条件で「これじゃ私に有利すぎるけどいいのかな」と思うようなこともあったので、「自己愛とはなんか違うかなあ」と思っていました。それで、発達障害なのでは?という疑いもずっと持っていました。

前回紹介したTiaraさんのブログで、数日前にタイミングよく、自己愛とアスペルガーについての投稿がされていました。

tiara-crystal.info

とてもわかりやすいのですが、これを読んで振り返ってみても、自己愛っぽい面もあったし、アスペルガーっぽい面もあったし、もっといえばここには出てきていませんが、回避依存症というのにも当てはまる気がします。うーん、やっぱりよく分からないです。

謎行動の具体例

発達障害の人たちと関わる仕事をしていたことのある同業の友人は、J男と会った後に「J男さんって、たまに会話が変じゃない?ペグちゃんが話すエピソード聴いてても、発達障害っぽいと感じるし」と言っていました。

私も、特に衝動性という点で、アスペルガーっぽさを感じていました。一度「僕はこうしたい!」のスイッチが入ると、普段以上に周囲が見えなくなって暴走することが頻繁にあったからです。

相手が「いいです、やめてください」と言って明らかに嫌がっていても、しつこく「これをこうするといいから」と押し付けていたり。
私が何度も断っているのにしつこくタダ働きをさせられそうになり、「だから、やらないって言ってるじゃないですか!」と人生で初めて職場で人に声を荒げた時でさえも、翌日には全く悪気のない様子で「またお願いすると思います!」と言ってきたり。
何人かでビュッフェに行ってそろそろデザートというタイミングで、全員に1人前ずつご飯物を取ってきてしまったり。

他の言動からも、J男の頭の中には理想のシチュエーションのようなものがあって、そこに現実を無理矢理にでも合わせずにいられない衝動性を感じていました。

今考えると、J男の描く理想図の中には必ず、「誰かを喜ばせたい」という要素があったことに気付きます。何度も青年海外協力隊に参加したり、今でもおそらく続けているボランティア活動などがいい例です。だから、知り合ったばかりの頃は慈悲深い人なのだと感じたし、周囲は今でもそう思ってるはずです。ただ近付いてみると、「結果として相手が本当に喜んでいるかどうか」には全く関心がないんですよね。相手の反応がまったく見えていない。それでもJ男の衝動的な行動が相手の需要とマッチしていれば、ものすごく素晴らしい人になってしまうんですよね・・・。

また、会話も特徴的でした。こちらの話していることの全体的意図ではなく、その中の自分が反応したいキーワードだけ拾って一方的に滔々と語りだすので、聞いている方はしばらくして「ん?なんかそれっぽいこと話してるけど…最初の質問には答えてなくない?論点違っちゃってるよね」みたいなことが何度もありました。特に自分の立場が悪いような状況になるとその傾向が強まります。「今はそのこと話してるんじゃなくて」と最初の話題に戻したいのですが、延々話してくる内容もおかしいところがあって訂正したくなるので、相手のペースに引っ張られてしまい、とても疲れました。

他にも、「ちょっとした計算などを口頭で伝えても、瞬時に理解できない」「約束を忘れがち」「言うことがコロコロ変わる」「字が汚い」「会計で目を疑うほどしわくちゃのお札を平然と出す」「面倒なことから逃げる」「その場をごまかすための嘘をつく」「夢物語のような経営戦略を語ってくる」など、今まで関わってきた年上男性、ましてや経営者と比べると、かなり幼く感じる面がありました。

近い人にしかわからないのは自己愛と同じ

でもそういった面は、距離が近くなるまでは分かりません。無表情で言葉少なで淡々として見えますし、落ち着いている時の会話では深みがあるように聞こえます。短時間会っただけで「何か変だな?」という違和感を感じるとしたら、相当人生経験豊かで人を見る目がある人か、振り回された被害者だろうなと思います。

遊びや趣味の場などなら、普通に流せたり「またそうやって〜」「無理無理!」と茶化して終わりにできるレベルかもしれませんが、仕事ではかなり迷惑で、損失にもつながります。業務委託とはいえお金をもらっている立場の私が、経営者を相手に注意しなければいけないのが、本当に気を使って疲れました。

書いていて、そういえば最初の頃、「無理なことは遠慮なく言ってください、気付いたら誰もついてきていなかった、なんてことになると困るので・・・。」と言ってきたことを思い出します。人が離れていくことには気付いているものの、何が原因かは人から言われないと分からないのでしょうね。

うーん、ほんとに、分類的に、なんなんでしょう(笑)

プロでも頭を抱えている

これは改めて書きたいのですが、私はJ男と離れると決めてから「もう2度とこんな奴の被害にあいたくない!」と思い、そのためにはJ男に我慢し続けてしまった自分を変える必要性を感じたので、人格障害発達障害に詳しいカウンセラーの方のカウンセリングを今でも受け続けています。

その中で、いろいろなびっくりエピソードを小出しで聞いてもらっているのですが、専門家でさえ、眉間にしわを寄せて「〇〇な感じもしますが、〇〇とも言えそうだし・・・」と悩んでしまいますので、かなり複雑な症例なのかもしれません(笑)。

大事なのは分類ではなくて、被害から逃れること

まあ、分類は何でもいいんですよね。私はとにかく、J男から受ける謎の不快感・違和感・話していると時空が歪む感じになる理由を見つけたくて、その手掛かりになりそうな情報は片っ端から調べた結果、当てはまったキーワードが、自己愛やアスペルガーでした。確かなのは、「自己愛に関する知識」が、被害から逃げるためには一番役立ったということです。

逃げるしかない

自己愛との関わり方のアドバイスは、最終的には必ず「逃げるしかない」という結論ですよね。私も今となっては、全くその通りだと思います。ただ、離れられない心理状態のときは辛い言葉だというのも分かります。そんな時には、

「本当にお互い大切に思ってる関係だったら、こんな辛い思いする?」

という自問自答を繰り返しました。答えはもちろんNOしかありません。それを繰り返しているうちに、離れる決意が固まってきた気がします。

以前の私のように、「私が我慢して頑張っていれば、いつかこの私の頑張りに気付いてくれる日が・・・」と思っている人もいるのでしょうか。あー辛い。残念ですが、そんな日は来なかったし、頑張るほど、どんどん傷が増えるばかりでした。あのまま辞めずにいたら、もっともっと深く傷ついていたと思います。

とりとめもない内容になってしまいましたが、どうか、今自己愛の被害で苦しんでいる人に、1日も早く平穏な日が来ますように。