自分を大切にすることから。

自己愛被害の真っ只中の人が逃げるための気力を取り戻すには、「自尊心を取り戻す」が最大のポイントだと思っています。

私は、限界がきてから常に心がけていたのは、「自分を大切にするためのことをする」ということです。これは以前紹介した下の「自分をたいせつにする心理学」というブログ(特にカテゴリー「認知と癒し」に分類されている記事)や、心理系の本やサイトを読み漁ってたどり着いた結論です。

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私を含め、被害者の人って、自分がもうボロボロの状態であっても、加害者や、見当違いな意見で責めてくる周囲の人たちにまで気を遣ったり、頑張るのはもう辛いのに、「もっと頑張れる、頑張ろう」と思いがちですよね。それって結局「周りを大切にすると見せかけて、自分を大切にしていない行為なんだな」と分かりました。結果として自分が病んでしまったら、「自分が大切にしたい人を傷つけてしまう」ことにもつながるんだと気付いたら、なんて馬鹿らしい、かつ危険なことをしていたのかと思いました。

それまでは、極端に言ってしまうと、「自分が多少我慢しても人に気を使うことが美徳」「人がやりたがらないことも率先してやることが美徳」と思って生きてきたところがあります。心のベースにあるそういった生き方に対する美意識が、自己愛とその周囲の人たちに関わったことで大きく変わりました。

(それ以前に自己犠牲しすぎてしまう人の根底には「私なんかどうせ」といった気持ちがあるわけですが、それについては長く&重くなるのでまた別の機会に・・・。)

今まで大きな被害にならなかったのは、関わる人たちが優しかったからで、相手によっては吸い尽くされるだけだと身をもって理解しました。

今私の周りには自己愛はいないので、練習として自分で「ここが限界」というラインを、意識的に、若干手前に引くようにしています。

例えば自分がキツくなりそうな仕事の依頼があった場合、「他にやる人いないだろうなあ・・・」などと勝手に想像して引き受けるようなことはせずに、まず自分のスケジュールだけを考えて「ちょっと無理ですね」と言ってみるようにしています。意外とあっさり引き下がったり、違う案を持ってきてくれたりします。

それまでは、しれっと断っている人を見ると「冷たいな」と思っていましたが、まずは人のことよりも自分を大切にしてみる練習を小さなことからやってみています。

もっと手前のこと

あー、また、最初に書こうとしていたことからズレてしまいました。上記のようなことを試すのは、自己愛と離れて元気を取り戻してからですね。それよりもっともっと前、自己愛から離れる気力もない「パトラッシュ・・・」な状態から心を取り戻すためにやったことを書こうとしていました。それも突き詰めれば、「自分を大切にすること」がベースになっていることに、今は気付いています。

以下に書くことも、一応ちゃんと心理学的にOKなこと(心理系の本に書いてあったり、カウンセラーの方にも良い選択だったと言われたこと)なので、参考になれば幸いです。

部屋に落ちている髪の毛を1本拾って捨てる

これは、今でも元気がなく布団から出たくない気分の時にやっています。たったこれだけのこと、と思いますが、この小さな積み重ねで、意外と元気になります。

落ちている髪の毛やホコリには、かなりの量の雑菌が繁殖していて、放置しておくのは、自分の体にとって良くないこと。それをほんの1つでも拾ってゴミ箱に入れるという行為は、自分の体にとって良いことをしたことになり、それは無意識レベルに作用して、元気が出てくるようです。

1本髪の毛を拾ってゴミ箱に入れたら、大げさに「あー私、今自分にいいことできたなあ。今日の目標達成。よくできました。」って思うようにすると、1日目は布団の中から手を伸ばして1本拾うことしかできないかもしれませんが、2日目はもう少し遠くの、2本、3本拾おうと思えるかもしれません。徐々に、もう少し自分が心地よくなれることをしてみようかな、という気持ちになってきます。

これも元気になってからのことですが、自分が過ごす空間にゴミを平然と捨ててくる人がいたら「あれ、この人って私のこと大切にしていないんだな」と気付けて、「この人を大切にする優先度は低いな」なんていう判断ができるようにもなりました。

五感を大切にする

これは、うつ病の対策などでも言われている一般的なことのようです。

自分がぺしゃんこになっているときは、とにかくまず「自分にとって何が心地よいことかを思い出すこと」が有効でした。その時、五感を意識するのは大きな指標になります。

私の場合、そろそろちょっと外へ出ようと思えた時、「どんな所に行きたいかな・・・」とよくよく五感を使ってイメージしてみると、心地よい風が肌にあたり、木々がその風に揺れている景色が浮かびました。

遠出する気力はないので、目の前が公園で、テラス席のある近所のカフェへ、平日の空いている時間を狙って歩いて行きました。飲み物もまた何となくとか、体に良さそうとか頭で考えて選ぶのではなく、「今私が飲みたいものはなんだろう?」と五感を使って決めました。

テラス席で、深呼吸したり、木々を眺めたり、本を読んだり、音楽を聴いていました。回復してからは全く行かなくなりましたが、本当にあのカフェの存在には感謝しています。

 

そんな感じで具体例はいくらでもあるのですが、全部書こうとするとまた更新が滞ってしまうので、このくらいにしておきたいと思います。どうか、ボロボロの気持ちの人が、少しでも自分らしさを取り戻せますように。